2025年3月6日
Oxford Instruments、材料の化学的および物理的特性を分析する多用途のベンチトップ研究用機器「MQC-R」を発表

Oxford Instruments は、 学術機関および産業向けに、まったく新しい時間領域 NMR (TD-NMR) ベンチトップ研究システム MQC-R を発売することを発表しました。MQC-R は、材料の物理的および化学的特性を柔軟、非侵襲的、非破壊的に分析し、液体、ゲル、エマルジョン、固体を特性評価します。多様なサンプルサイズに対応する本システムは、表面特性を超えた高速な全サンプル特性評価を実現します。これらの機能により、食品科学、化学研究、製薬、化粧品、ポリマー、バッテリー、建設材料など、多様な分野でMQC-Rを利用する顧客は、光学、熱、湿式化学、孔隙率測定法などの従来手法に比べて顕著な優位性を得られます。
MQC-Rプラットフォームは、研究者が生産や加工工程を支援する方法を開発するために、高速、正確、再現性の高い分析を可能にします。使いやすく、柔軟でモジュール式の設計を採用し、以下の主要な機能を備えています:
- 交換可能な¹Hおよび¹⁹F NMRサンプルプローブのユニーク なバリエーション (10mmから業界トップの26mm径まで ) で、小規模から大規模なサンプルサイズに対応
- -5°Cから70°Cの固定温度範囲での測定が可能な¹H可変温度オプション
- 磁場勾配により、マーガリン、マヨネーズ、塗料、化粧品などのエマルジョン中の拡散や滴分布を特徴付けることができます。
MQC-Rは、ポリマーの結晶性や密度、バッテリースラリーの粘度、コンクリートの孔隙率と孔径分布、食品中の水/脂肪分布、バイオ医薬品中のタンパク質濃度/状態など、独自の定量化が可能です。さらに、脂肪、水、固形脂肪、フッ素含有量測定を含む標準的なQA/QC分析アプリケーションにも使用できます。
Oxford Instruments の材料分析担当マネージングディレクター、クリスチャン・ラング博士は、「MQC-R は、有名な MARAN Ultra を含む 40 年以上にわたる、革新的な時間領域 NMR QC、研究、および岩心分析装置の長い歴史の最新の製品です。この高性能で柔軟性の高いベンチトップ装置により、学術研究者や産業研究者は、製造プロセスの改善など、新しい TD-NMR アプリケーションや手法の開発が可能になります」と述べています。