March 22, 2023

WITec(ビーテック)、ソフトウェアSuite SIXをリリース

マルチユーザー管理、ポータブル座標系などの新機能を搭載

WITec Suite SIX ソフトウェア製品画像

ラマン顕微鏡のスペシャリストであるWITec GmbHは、ラマンおよび相関測定の制御やデータ取得・後処理に対応したソフトウェアにおいて、次のステージとなるSuite SIXを発表しました。すでに定評のあるalpha300顕微鏡シリーズのコンフィギュアビリティ(設定可能性)をさらに高めるべく開発され、複数のユーザープロファイルや規制コンプライアンスの支援、高度なサンプルナビゲーションを提供します。

Suite SIXのマルチユーザー管理機能により、サイト管理者は各システムログインに関連する装置機能およびデータアクセス権を決定できます。また、米国食品医薬品局(FDA)の21 CFR Part 11のようなGood Practice (GxP) ガイドラインに対応するための取り組みも支援します。これは、医薬品の研究開発において特に重要です。さらに、このソフトウェアでは、繰り返し行われる実験をさらに効率化するために、個別のハードウェア設定のライブラリを開発できます。

WITecのソフトウェア担当ディレクターであるWolfram Ibach博士は、「Suite SIXは、産業施設や研究グループが、適切な機能セットやデータ処理プロトコルを使って、ユーザーごとに顕微鏡を仮想的にカスタマイズすることを可能にします。これにより、彼らのトレーニングや標準操作手順との互換性を確保しながら、実験ワークフローを高速化させることができます」と述べています。

Suite SIXのポータブル座標系であるTrueOriginは、試料ホルダー上のマーカーやサンプル自体の特徴を照合して測定エリアを特定します。これにより、試料を装置間で移動させた場合でも、同じ位置から複数の手法で取得したデータの相関が迅速に得られます。また、外部カメラで取得した試料のイメージをインポートして、関心のある領域に移動したり、便利なプロジェクトドキュメントとして活用することもできます。

WITecプロダクトマネージャーのThomas Dieing博士は、「複数の装置で相関測定を行っている方は、試料を再装着した後に特定の領域や観察対象を見つけるのに時間を要することを知っています。このポータブル座標系はそのプロセスを自動化するため、研究者は別の顕微鏡でもすぐに次の測定に移ることができます」と述べています。

WITec Suite SIXは現在発売中です。

詳細については、Suite SIXの製品ページをご覧ください。

WITec(ビーテック)について

WITec は、3D ラマンイメージングと相関顕微鏡のパイオニアであり、スピード、感度、分解能に妥協のない製品ラインナップで、業界をリードし続けています。ラマン顕微鏡、AFM 顕微鏡、SNOM 顕微鏡、およびビーテックが開発した Raman-SEM(RISE)装置は、拡張可能なモジュール式のハードウェアおよびソフトウェアにより、化学および構造特性評価において特定の課題に合わせてカスタマイズすることが可能となっています。研究、開発、生産はドイツ・ウルム市のビーテック本社(WITec GmbH)で行われており、ビーテック製品の販売・サポートネットワークは世界のあらゆる地域で確立されています。2021年9月、ビーテックはオックスフォード・インストゥルメンツ・グループの一員となり、ラマン顕微鏡の技術的リーダーシップをその幅広い事業ポートフォリオに取り込みました。

本記事に関するお問い合わせ先

オックスフォード・インストゥルメンツ株式会社
ビーテック事業部

〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町12-20
Tel: 03-4332-2138 Email
URL:https://raman.oxinst.jp

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