April 23, 2025
超大型モジュール式希釈冷凍機ProteoxQX2台を納品。
Oxford, UK – 23 April 2025 -
この度、オックスフォード·インストゥルメンツは超大型のモジュール式希釈冷凍機ProteoxQXのうち、最初の2台を納入しました。この特注のProteoxQXシステムは、お客様のロードマップを実現するために、現在の希釈冷凍機の限界を超えて大幅に拡張することが可能です。この成果は、大規模量子コンピューティング・システムの最先端においてオックスフォード・インストゥルメンツが今後も大きな貢献を果たしていくことを示しています。
ProteoxQXは、オックスフォード・インストゥルメンツの希釈冷凍機Proteoxファミリーに加わった最大の製品です。この先進的な極低温システムは、量子コンピューティングの先進的な開発と商業的な実装に不可欠なツールであり、従来よりも多くの量子ビットを配置することができます。
オックスフォード・インストゥルメンツ・ナノサイエンスのマネージング・ディレクター、Matthew Martinは次のようにコメントしています:「量子コンピューティングの分野が急速に進歩し続ける中、当社の顧客はニーズに合わせて拡張できる極低温システムを必要としています。ProteoxQXにより、将来の量子研究開発において可能性の限界を押し広げることができます。ProteoxQXは、低温物理学および量子コンピューティング業界におけるオックスフォード・インストゥルメンツ・ナノサイエンスの技術的リーダーとしての我々の能力と適応適応力を明確に示しています。」
ProteoxQXのユニークな点は、4つまたは6つの取り外し可能な二次インサートを持つモジュール設計です。サイドローディング式の2次インサートを使用することにより、ユーザーは、事前に特性評価や配線の修正をオフラインで行い、コンポーネントの品質を確保するこで、[ビルド]時間を節約し、アップタイムを最大化することができます。二次インサート設計は、希釈冷凍機ProteoxMX、ProteoxLXおよびProteoxQXシリーズ全体の主要な利点であり、試作から本格的な実装まで、これらのプラットフォーム全体でスケーラビリティを可能にします。ProteoxQXのさらにユニークな利点は、ユーザーがニーズに応じて複数の冷却ステージを拡張できることです。
最後に、スケーラビリティはその設計の重要な特徴の一つであり、完全にアクセス可能な作業スペースは高さ3m以上、幅1.5m以上で設計されています。ProteoxQXの正方形の形状は、隣のQX装置と簡単に接続して、大きな連続ミキシングチャンバーまたは個別に制御されたミキシングチャンバースペースを提供できることを意味します。これにより、ProteoxQXは、ユーザーの量子プロセッシングユニットの拡張に合わせて拡張・適応することができ、現在および将来のニーズに柔軟に対応することができます。