28 Nov
Imaris 11:明確でバッチ処理可能なworkflowによる画像解析の革新
Oxford Instrumentsは、業界をリードする3D/4D顕微鏡画像可視化・解析ソフトウェアの最新バージョン「Imaris 11」のリリースを発表いたします。本アップデートでは、ステップバイステップのワークフロー、強化されたバッチ処理、高度なオブジェクト検出と統計解析のための最先端ツールを導入しています。 Imaris 11は、研究者の時間を節約し、複雑なワークフローを簡素化し、幅広いアプリケーションにおいて再現性のある高品質な結果を保証するよう設計されています。
生産性向上のための明確で直感的なワークフロー
Imaris 11の中核となるのは「workflow」の導入です。これはソフトウェア内で直接画像解析プロセスを作成・保存・共有できる段階的なプロトコルシステムです。workflowは各ステップをガイドすることで解析を効率化し、新規ユーザーから経験豊富なユーザーまで全ての人にとって貴重なツールとなります。workflowはエクスポート/インポートが可能で、データセット間やユーザ間でシームレスな共同作業と再現性を実現します。
さらにworkflowはバッチプロトコルとしても機能し、複雑な分析を自動化すると同時に手動介入ステップもサポートします。この自動化と柔軟性のユニークな組み合わせにより、特に大規模データセット処理時の反復作業に要する時間を大幅に削減します。
新機能による複雑な解析の簡素化
- SurfaceROI(関心領域)内でのオブジェクト検出:自動または手動で作成したSurfaceを用いてROIを定義できるようになり、特定の関心領域内でSpot、Filament、Cell、その他の構造を正確に検出可能になりました。
- チャンネルマスクの作成:SurfaceとSpotをマスクとして使用し、関心のあるチャンネルを自動生成できるようになりました。これにより、複数のデータセットにわたるターゲット分析が簡素化されます。
- 機械学習フィルター:高度な機械学習ツールにより、スポットおよびサーフェスの検出と分類が改善され、精度と柔軟性が向上しました。
- 強化されたバッチ処理:workflowはバッチ実行中に手動編集ステップをサポートし、手動調整の精度と自動化の効率性を両立させます。
視覚化と探索の改善、データ探索
Imaris 11では、可視化を向上させ実験結果への深い洞察を可能にするツールも提供します:
- スナップショット:ユーザーはデータセット内で複数の「ビュー」(チャンネルカラーや表示設定を含む)を保存し、他のデータセットに一括適用して全ての画像で同様のスナップショットが得られます。スナップショットはバッチワークフロー終了時に自動追加され、迅速な品質管理を可能にします。
- 1Dおよび2D Vantage:実験グループ間およびデータセット間の解析結果比較をサポート。研究者は様々な実験条件における差異や傾向を探索できます。この新機能は複雑なデータセット内の知見や相関関係を明らかにする強力な手段を提供します。
お客様中心のイノベーション
Imaris 11は再現性と共有性を備えた結果生成ツールを提供し、研究者が手作業ではなく科学的発見に集中できるように支援します。
Oxford InstrumentsのImarisプロダクトマネージャー、アンナ・パシュレヴィッチ氏は次のように述べています。「Imaris 11は研究者にとって画期的な製品です。直感的なワークフローと強力な自動化・データ探索ツールを組み合わせることで、Imarisによる高度な顕微鏡画像解析をこれまで以上にアクセスしやすく、効率的で、洞察に富んだものにしています。」
提供状況
Imaris 11は現在提供中です。有効な保守契約をお持ちのお客様は、追加費用なしでアップグレードいただけます。詳細はこちら:https://imaris.oxinst.com/newrelease