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7 Jan 2021

Proteox初号機をOxford Quantum Circuits(OQC) に向けて出荷を完了

1月7日、希釈冷凍機技術のパイオニアであるオックスフォード・インストゥルメンツ・ナノサイエンスは、英国における量子コンピューティングの商業化を加速するために、Oxford Quantum Circuits(OQC)との提携を発表しました。この提携の一環として、OQCはオックスフォード・インストゥルメンツの次世代Cryofree®冷凍機「Proteox」を引き渡しました。

Proteoxは、モジュール式のインサートを用いて容易に高密度配線が設置できるように特別に設計されています。OQC はこの機能を活用して独自の 3D アーキテクチャを強化し、量子に焦点を当てた 測定サービス提供への道を開拓します。OQCは、Proteox世界初号機を受け取った企業です。

OQCのCEOである、Ilana Wisbyは"オックスフォード・インストゥルメンツ・ナノサイエンスと協力して、Proteoxを運用することは、量子技術によって未来を構築するという私たちの計画において、重要なマイルストーンとなります。とコメントしました。また"Proteoxは、当社の新しい最先端の研究室で機器能力を補完し、お客様が当社の技術にオンラインでも現場からでもアクセスできるようになります。"とも述べています。

OQCが開発している技術は量子コンピューティングの最先端の応用にあり、新たな治療法の発見や、気候変動との戦いなど人類の直面する困難な問題解決に、新しいアプローチを支援してゆきます。

Oxford Instruments NanoScienceのマネージングダイレクターStuart Woodsは次のようにコメントしています。“今回の発表は、OQCのような量子コンピューティングの先駆者が、初期段階の単一量子ビット研究から商業用量子コンピュータのスケールアップに至るまで、次世代量子技術開発のための最高のプラットフォームへのアクセスを弊社が提供していることを示しています。“また、“これは、英国の量子技術をもう一歩推し進めるという、素晴らしいニュースです。"

Proteoxは、凝縮系物理学研究と量子コンピューティングの産業化において、装置のモジュール化によって多角的で柔軟なアプローチが可能になった一歩進んだ極低温実験のための次世代の無冷媒システムです。 Proteox 装置は、交換可能な2次インサートを用いて実験テーマの異なる複数のユーザーが装置を共用で運用し、リモートアクセスしながら実験できるよう設計されています。より詳しい情報について、以下をご参照ください。 nanoscience.oxinst.jp/proteox.

Oxford Instruments Proteox Installed, OQC Lab Jan 2021