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22 June 2023

新製品 「Unity」 

- 世界初、高速ケミカルイメージング検出器が発売

オックスフォード・インストゥルメンツは、2023年6月21日、反射電子とX線 (Backscattered Electron and X-ray) のイメージングを1つに統合したBEX手法による、世界初のイメージング検出器「Unity(ユニティ)」を発表しました。このUnityにより、研究者や科学者、そして学生は、走査電子顕微鏡 (SEM) において、視覚的かつ化学的な試料分析をすばやく同時に達成することができます。

従来、SEMで材料の元素組成や構成を決定することは、手間のかかる工程の繰り返しでした。これには、先ず二次電子や反射電子の信号を元に白黒の電子像を取得し、それからX線信号を用いて化学組成を決定します。この作業は特に、異常のある領域や分析対象とすべき領域がどこにあるかを見つけるまで、繰り返しを必要とするので時間がかかります。

しかし、オックスフォード・インストゥルメンツのUnity検出器と革新的なBEX手法を用いることで、BSEとX線の信号を同時に取得し、試料の微細構造と化学組成をフルカラーの高分解能イメージで瞬時に観察することが可能になります。

Unity検出器は、凹凸情報、結晶コントラスト、原子番号コントラスト、そして元素情報を統合し、瞬時に高解像度の視覚情報として表示します。ユーザーは試料内で目的の領域へ難なく移動し、かつてないほどシンプルかつ迅速に高度な試料分析を行うことができます。

Unity - BEXイメージング検出器

オックスフォード・インストゥルメンツのチームは、6年の歳月をかけてUnity検出器を開発し、その結果、試料分析のワークフローに革命をもたらしました。Unity検出器のかつてないスピードにより、わずか数分で試料全体の正確かつ高分解能ケミカルマッピングを入手できます。ユーザーは、さらに調査が必要な特徴・領域を迅速に特定できます。

詳細な調査を行う前にこの貴重なカートグラフィデータを自由に使えることで、ユーザーは直感的な探索ではなく、科学的な洞察へと素早く移行することができ、新たな研究の方向性を切り開くことができます。

Unity検出器は、ユーザーの試料分析手法に大きな進歩をもたらしました。それと共に、テストでは顕微鏡の生産性を最大100倍まで向上させるほど、試料分析にかかる時間を高速化することができました。

Unity検出器は、オックスフォード・インストゥルメンツの市場をリードするAZtecソフトウェアに対応しています。TruQ によるパイルアップ補正を含む正確な元素の同定や組成の決定、TruMapによるライブピーク分離計算、AutoIDによる元素のライブ検出とオートレイヤーによる画像カラーのライブ最適化などを備えています。

オックスフォード・インストゥルメンツのプロダクト・マネージャーであるDr Haithem Mansourは、「私たちのUnity検出器とBEX手法は、まさに画期的なものです。私たちは、複雑な試料分析をより迅速かつ容易にするだけでなく、プロセスをより力強く正確なものにし、ユーザーが試料の特定領域に注力するための時間をより多く確保できるように支援しています。Unity検出器のハードウェアとソフトウェアの強力な統合は、科学界に新しいレベルの確実性や信頼性、一歩をもたらし、科学的発見への旅を加速させます」と述べています。

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